ドキュメント2. インストール

 

2.5 webMathematica 1.0からのアップグレード

このセクションではwebMathematica 1.0からアップグレードされる方が関心を持たれるであろう点を解説します.お使いのサーブレットコンテナが旧式の場合は,最新のものにアップグレードされることをお勧めします.webMathematica 2.0の機能をフル活用するためにはJSP API 1.2をサポートするサーブレットコンテナが必要です.サーブレットコンテナをアップグレードする際は,全く初めてwebMathematica 2.0をインストールするつもりで,この章の冒頭部分の説明に従ってください.

新機能のまとめが「webMathematica 2.0の新機能」にありますので,こちらもご覧ください.

2.5.1 Mathematica 4.2のインストール

webMathematica 2.0にはMathematica 4.2が付いています.これを「Mathematicaのインストールと設定」の説明に従ってインストールしてください.

Mathematica 4.1にアプリケーションをインストールしてある場合はMathematica 4.2でもこれが使えるようにしなければならないでしょう.これについては「パッケージをインストールする」で説明します.MSPアプリケーションはMathematica 4.1からMathematica 4.2にコピーすべきではありませんのでご注意ください.

2.5.2 webMathematica Webアプリケーションのインストール

webMathematica Webアプリケーションのインストールは,使用中のwebMathematica Webアプリケーションをサーブレットコンテナから削除してから行ってください.Tomcatの場合は,webappsディレクトリからwebMathematicaディレクトリを削除するだけでよく,簡単です.この中に必要なものがあるかもしれませんので,どこかに保存しておかれることをお勧めします.削除が終わったら「webMathematica Webアプリケーションのインストール」の説明に従ってインストールします.

2.5.3 新しいレイアウトの設定

webMathematica の旧バージョンの設定に何か特別の変更を加えていた場合は,webMathematica 2.0にも同様の変更を加えたいでしょう.関連するファイルはweb.xmlMSP.confの2つです.これに加え,セキュリティシステムの設定も変わっています.

web.xml

警告
web.xmlファイルはwebMathematica 1.0からwebMathematica 2.0にコピーしないでください.2つのバージョン間で互換性のない設定があり,webMathematica 2.0が正しく実行できなくなります.

web.xmlファイルはwebMathematica 1.0でも2.0でもwebMathematica/WEB-INFディレクトリにあります.設定の趣旨が分かっている場合に限り,このファイルのみに変更を加えてください.

MSP.conf

このファイルは,webMathematica 1.0ではMSP MathematicaアプリケーションのConfigurationディレクトリにあります.webMathematica 2.0の場合はwebMathematica/WEB-INF/confディレクトリにあります.ファイル全体を取り出すよりも特定の設定パラメータだけをコピーした方がよいでしょう.MSP.confにはMathematica の場所が保存されているので,これが前もってインストールしてあるMathematica 4.2を参照するようにしてください.また,webMathematica 2.0のMSPDirectoryディレクトリは設定しないでデフォルト位置のwebMathematica/WEB-INF/MSPScriptsを使ってください.

セキュリティシステムの設定も変わっています.これについては次のセクションで説明します.

セキュリティの設定

webMathematica 2.0ではセキュリティの設定ファイルを見付けるメカニズムが変更されています.セキュリティ設定ファイルはプール設定ファイルで名付けられ,webMathematica/WEB-INF/confの中央設定ディレクトリに置かれるようになりました.以前はMathematica パスのどこにでも設定ファイルをロードすることができました.

この変更は,中央の単一の場所からセキュリティ設定をロードした方が安全性が高まるために行われました.webMathematica のデフォルトのセキュリティ設定は大変保守的なので,セキュリティファイルを移動しないサイトならどれでも期待以上の高度セキュリティレベルで実行できるようになります.セキュリティについては後のセクションで説明します.

2.5.4 新しいレイアウトに内容を移動する

次に内容を古いレイアウトから移動します.webMathematica 1.0ではMSPDirectory パラメータを使ってMSP.confにマニュアルで設定した場所でMSPスクリプトの開発を行っていました.勧められた場所はMSP Mathematica アプリケーション内でした.これが,webMathematica 2.0ではwebMathematica/WEB-INF/MSPScriptsに変わりました.すでに説明したように,MSP.confに修正を加える必要はありません.もとの場所から新しい場所にMSP スクリプトをコピーするだけで結構です.

webMathematica 2.0はJSPカスタムタグに基づいてHTMLのテンプレートを行う新たな方法を提供します.お持ちの素材をこれらのタグに変換してみたいと思われるかもしれません.この方法は「MSPスクリプトのJSPへの変換」のセクションをご覧ください.

webMathematica 1.0用にアップデートされたMathMLをインストールしている方もあるでしょうが,これはwebMathematica 2.0には組み込まれており,Mathematica 4.1で導入されたパッチはどれもMathematica 4.2では必要なくなっています.

2.5.5 インストールの終了

webMathematica 2.0のインストールが終了したら,これをテストします.URLhttp://localhost:8080/webMathematica/Examples/Specification.jspを使われるとよいでしょう.これはインストールしてあるバージョン番号を出力するものです.webMathematica 2.0とMathematica 4.2であることを碓認してください.